海の見える山寺 鯨大師
正式名所は遍照山願成寺といって、弘法大師が開かれたお寺
数々の伝説が語り継がれている。
映画『海すずめ』にも登場
《アクセス》
九島蛤港から半時計回りに車で10分ほど走ると山への入り口が見えてくる
看板のある山道を少しあがると到着
〇鯨大師の一夜建立寺伝説
昔々、弘仁7年(816年)弘法大師が赤松浦から九島に渡ろうとしていた。
近くで草引きをしていた農夫に船を頼んだが、「それどころではない」とあっさり断られた。大師は「もし渡してくれたら雑草が生えないようにしてやろう」と約束。農夫がさらに「水が足りない」と言うと、大師は手にした杖で地面を打ち、清水が湧き出るようにした。
農夫は喜び、大師を九島へ送ったのだった。
九島へ渡った大師は、一夜で寺を建立しようと試みた。ところが、一棟を建てたところで、対岸の赤松浦からにわとりの声が聞こえてきた。それを聞いた大師は、朝だと思い、念願むなしく立ち去った。もし完成していたら、四国八十八か所の一つになっていたとか。
赤松浦では大師に感謝し、同時に大師の寺建立を邪魔した鶏を飼わぬと誓ったのだとか。
未完成の寺院だが、寺名を遍照山願成寺として開山した。
夏の鯨大師
春の鯨大師には美しい桜が咲く
きれいに手入れされているのは、島民の方の共有財産として、
定期的に手入れをしているからだそう。
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